Handle
ISZ KNIVESで使用するハンドル材の紹介となります。
ハンドルプレート
・Chloroprene Rubber
・CFRP
・Ultrex™SureTouch
・Ultrex™G10
・Ultrex™Micarta
ハンドルピン
・Ti6AL4V
・Titanium
・CFRP
・GFRP
Chloroprene Rubber
最も普及しているゴムの一つとなる、クロロプレンゴムは数あるゴムの中でも対候性に非常に優れたゴムとなり、長期の使用にも耐えうる性能を備えています。
このクロロプレンゴムには用途により、沢山の種類があり、その中でも比較的柔らかく、長期の使用においてもクラックが発生しにくいモデルを採用しています。
積層材のようにクールな模様はありませんが、マットな仕上がりかつ、どのハンドル材よりも優れたグリップ力を発揮します。
Carbon Fiber
言わずと知れた高性能ハイテク素材となります。その活躍はモータースポーツから宇宙産業にまで、なくてはならない素材となります。
ISZ KNIVESで使用するCFRPは全てドライカーボンとなります。
CFRP炭素繊維強化プラスチックは非常に軽量でありながら、鉄と比較で比重1/4、比強度10倍、比弾性率7倍あり、非常にすぐれた性能をもちます。
耐摩耗性、耐熱性、熱伸縮性、耐薬品性、数えれば、きりがないほどの特徴を有します。
しかし電気伝導性がある分、絶縁を必要とする製品に対しては使いどころを考えなくてはなりません。
また弱点として、繊維方向によっては簡単に破壊してしまう性質も有しております。
カーボンファイバーの繊維にも種類があり、単一方向のUD、平織り、綾織り、など用途に合わせた織り方があり、さらにはUD以外のモデルには、18K、12K~1Kなど、繊維の細かさにも種類があります。
カーボンファイバーは主に積層シートで構成され、表面のみ織模様、内部はUDというのが一般的であり、コストパフォーマンスを考慮して市場での流通モデルはこのタイプが殆どとなります。
すべて織模様の積層シートで構成されたフルレイヤーモデルは、UDと違い、繊維が織り込まれている為あらゆる方向からの負荷にも対応するカーボンファイバー本来の耐久性を有するモデルとなりますが、その分コストも高くなります。
カーボンファイバーの中でも、1Kフルレイヤーモデルは最も高価で、もっとも強度が高く、非常に軽量な為、特別モデルでのみ使用しております。
ナイフハンドルとしては、魅力的なハンドル材ですが、その性能を持ち余す分、デザイン性が主となります。
Ultrex™
Ultrex™は従来の人工ハンドル材の代表格である、マイカルタ、G10などを更にアップデートさせて製造するメーカーとなります。
Ultrex™のラインナップの中でも特に高性能なモデルがUltrex™SureTouchとなります。
これは銃やナイフに最適な素材となり、G10とラバーを積層、従来のG10とは比較にならないグリップ力を発揮します。
また耐久性も非常に高く、非の打ち所がない非常に優れた素材となりISZ KNIVESのナイフもメインハンドル材として使用します。
しかしISZのVシリーズのように、徹底した軽量化を必要とする部分においてはUltrex™マイカルタを選択します。
Titanium
軽量でありながら強靭であり、非常に錆びにくい金属、チタニウム。これもまたモータースポーツ、宇宙産業に欠かせない高性能素材となります。
チタンは数多くの合金モデルがあり、その中でもTi6AL4Vが圧倒的な強度と実績を誇るチタンとなります。その疲労強度、破壊靭性は金属の中でもトップクラスとなりますが、欠点として加工性の悪さ、耐摩耗性が非常に悪いため刃物に向きません。
しかしナイフのハンドルピン、ボルト用途においては非常に堅牢でありこれを超える物はありません。
以上のようにハンドル材はどれもオーバースペックな素材となり、強力なグリップ力、堅牢性でナイフの性能を高めます。